お知らせ

今日は中高生の頭痛について、実際に来院された患者さんの病歴をもとに書かせていただきます。(※ご本人、お母様に一例として掲載することに、ご理解いただきました。ありがとうございます。※少し改変しています。)

患者さんは、男子高校生。

中学生の頃から、朝起きた時に強い頭痛が起きるようになり、痛みが強い時には、始業時間までに学校に行けないようなこともありました。

脳神経外科や小児科を受診していろいろ検査を受けて調べましたが、「異常はない」と言う診断になりました。

しかし、そう言われても、朝の頭痛は持続するため、鎮痛剤(ロキソニン)を内服しながら様子をみていました。

どこにかかったら良いか迷っていた時に、厚別ひばりクリニックを見つけて来院されました。

…ここまでが受診までの大まかな経過となります。このあとは、受診時の医療面接(問診)について聞き取った内容の一部です。分かりやすいように、注釈も加えていきます。

既往歴に特記すべき事項なし。大きな病気もなく育った。

起床時の頭痛は前頭部であったり、頭全体であることも。

視力に左右差あり。(※注 視力に左右差があると眼精疲労から頭痛を訴えることもあります。)

睡眠時間はしっかり取れている。(※寝不足が原因の頭痛も多いため

頭痛がひどい時には嘔気もある。

立位と臥位で頭痛の程度に差は無い。外傷歴もなし(※脳脊髄液減少症という病気があり、原因不明の頭痛に紛れていることがあります。事故のあとに、立ち上がると悪化する頭痛が起きることがあります。

…ここからは、医者が考えたこと。

脳脊髄液減少症は症状が合わない(※前述)

緊張型頭痛は少しあるかも。(※精神的なストレス、肉体的ストレスから肩こり、首の痛み、頭痛が起きることがあります。ただ、学校に行けないような頭痛薬になることは少ないと思います。

うつの症状は無さそう。(※うつ病でも頭痛などが起きることもあるのですが、診察室でお話した感じでは、鬱傾向は感じませんでした。

頭蓋内の病気(例えば、脳腫瘍とか)は脳神経外科などで調べられて「異常なし」となっている。

そうなると、ホルモンバランスの変化があるこの時期(思春期)に、自律神経のバランスが崩れてるための頭痛か。

自律神経失調症として、内服薬で経過をみていこう。

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ここまでが、初診までの経過です。

2回めの受診では、

3日間内服で頭痛は楽になってきた

まだ朝に強い傾向はあるが4/10くらいに改善

本人、母も満足度高い ただ日中は眠たい

1日2回の内服で調整可。

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このような経過で、ご本人も満足できるレベルまで痛みが改善していきました。

もし、脳外科でも小児科でも異常が無いと言われた頭痛に悩むお子さんがいましたら、自律神経失調症としての治療を試してみることをお勧めいたします。